多文化の街、ジョホールバルで育つ
街路、市場、学校、近隣の人々が最初の教室だった。異なる言語と背景を持つ人々の中で、性格、関係、選択を観察する目が育まれた。
画像出典:インターネット
ジョホールバルで育った日々、日本での学び、国際企業で培ったリーダーシップ、人生の転機、そして心の修養。その一つひとつが、人を理解する眼差しを育ててくれた。
仕事が教えてくれたのは、仕事のことだけではない。
人は命盤だけで語れるものではない。育った環境、学び、担ってきた責任、健康、そして出会った人々。そのすべてが、その人の生き方と運命との向き合い方を形づくっている。
街路、市場、学校、近隣の人々が最初の教室だった。異なる言語と背景を持つ人々の中で、性格、関係、選択を観察する目が育まれた。
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学校活動、音楽、地域団体、奉仕の経験を通じて、人の成長はいつも他者との関わりの中で起こることを学んだ。
日本での留学と生活は、言葉、文化、人間関係の違いを通じて、それまでの思い込みを問い直す時間だった。世界を見つめ、同時に自分自身を見つめ直した時期でもある。
日本で出会った恩師とのご縁は、学びが学校だけで終わるものではないことを教えてくれた。社会に出た後も、人との対話を通して考えを深め、自分を磨き続ける。その姿勢は、今の一菖紫微にもつながっている。
国際ビジネスと異文化リーダーシップの現場では、会議室、工場、チームの葛藤に向き合ってきた。リーダーシップとは肩書ではなく、問題を明確に見た後に責任を引き受ける姿勢だ。
企業講演や研修を重ねる中で、私の役割は問題の答えを示すだけではなく、その背景にある構造をともに見つめ、自ら考えられるよう導くことだと気づいた。
健康上の大きな転機を経験し、人生の優先順位を見直すことになった。前へ進む速さを緩めた時に初めて、これからの人生に本当に残したいものが見えてきた。
紫微斗数は、人生を理解するための地図を示してくれる。しかし、その地図をどう読み、どの道を歩むかを決めるのは自分自身だ。今は、人生経験、企業での実務、心の学びを結び、現実に根ざした言葉で一人ひとりの歩む道を照らしている。
利他の心から生まれた、社会へのささやかな還元。
マレーシア・ジョホールバルの豊かな華人文化の中で育ち、仁愛、礼義、廉恥を重んじる教育を受けた。その後、日本へ留学し、専修大学で経営学を学んだことが、日本の企業文化と深く関わる人生の始まりとなった。
三十年以上にわたる国際ビジネスと半導体産業での経験を通じ、能力や責任感のある人であっても、仕事の転機、人間関係、人生の変化の中で方向を見失う姿を見てきた。人を立ち止まらせるのは、能力不足だけではない。自分が繰り返す傾向、本当に大切にしたい価値、進みたい方向が、まだ見えていないことも多い。
そこで「一菖紫微」を始めた。紫微斗数を人生理解の基盤とし、企業実務、異文化マネジメント、東洋の智慧を結びつける。未来を決めつけるためではなく、今の状況を整理し、命盤から得た理解を現実に生かせる選択へと変えるためだ。
宿命を知ることは、宿命に従うことではない。理解するのは、もう一度自分で選ぶためだ。
「一」は、ぶれることのない誠実さ、初心に立ち返る心、そして今この瞬間に向き合う姿勢を表す。「菖」は菖蒲に由来する。東洋の伝統において、菖蒲は邪気を祓い、平安を願う植物として親しまれてきた。私にとってそれは、混迷の中にある霧を払い、心の安定と清明さを取り戻す象徴である。
誠実な対話を通じて、迷いから清明へ、理解から自らの選択へ。その歩みに寄り添うことが、「一菖紫微」の願いだ。